リンガー寺(林下寺 お花大権現)
西日本第一の性器神 「お花大権現」
三加茂町 中ノ庄 真言宗宝光山文殊院 「林下寺(りんかじ)」の本堂にご本尊「文殊菩薩」と共に祀られています。
それでは一般では伝わっていない「林下寺」の伝承を紹介しましょう。
この寺は昔、林閑寺( リンガー寺 )とよばれ、弘仁の昔 ( 約千三百年前 )弘法大師四国巡錫のおり、中ノ庄の霊地に建立したもの。
リンガー寺とは、ヒンズー語の「リンガー」から付けられたものといわれております。(リンガーとは男根の意らしい)
弘法大師が林閑寺建立のとき、数多くの善男善女がリンガーの加護とご利益を得んものとして押しよせたそうです。
その中に祖山(祖谷地方)の仙女の娘に「お花姫」という美女がおりました。
お花姫は絶世の美女でありながらどうしたものか、子宝に恵まれず悩まれていたそうです。
後に信心深い「お花姫」は大師から大変有り難いリンガーの秘宝を授けられ、子宝が授かって玉のような男の子を生みおとされたとのこと。
お花姫をはじめ、祖谷地方の仙人たちも今さらながら仏陀の加護とリンガーの懿徳に感激し、ついにはお花姫は尼となり仏門に帰依しました。
その後、林閑寺の住職となり、男女の性器をはじめ腰から下の病気に対して、リンガーの秘宝と仏陀の加護を授け、性器神として敬まわれるようになったといいます。
そしてご利益を受けた人々はいつの頃からか密かに男根を奉納し、御利益に対して感謝の意をあらわすようになったそうです。
どうでしょう。これが林下寺(お花はん)の伝承らしいですが。
あと、この林下寺には記紀神話にまつわる伝承も残されています。
「木花咲耶姫(このはなさくやひめ)」。
世界文化遺産に認定された富士山の守護神として有名です。