バルナの宮殿(住吉神社・水天宮・磯部神社・大塚神社)
どうも。awa-otokoです。
阿南市中林町 北の脇海水浴場の北側にひっそりと鎮座する神社群をご存知でしょうか。(地元の人しか知らなんわな。。。わかりにくいし。)で、北側から住吉神社、水天宮、(あいだに南無大慈大悲観世音菩薩の建物)、磯部神社、大塚神社が寄り添うような配置で鎮座しておりまして、当地には拙ブログを閲覧しにくるようなマニアックな人達が大いに興味をそそる由緒書きをみることができるんですよ。
それでは二つの看板が設置されているうちの一つめ。住吉神社と水天宮(二社)から。
二社神社の歴史
日本の神話がはじまるはるか昔・・・自然界の秩序を守る神、天神の海原に住み、のちに水の神となったバルナという神がいた。インドからこの地にきて水天宮とよばれるようになった。バルナの宮殿は海の底の山、プシュパギリにあり、マラカというウミガメにのってこの地を見守っている。
日本神話の時代・・・
イザナギの神が黄泉の国から戻ってきて禊をした時に住吉の神がうまれた。
その後産土の神として、この地に住吉神社が建てられる。住吉神は荒御魂(人間の生活をよくするために果敢に活動する御魂)和御魂(平和をもたらす御魂)を持った神であり、この地の海上の守り神として今なお君臨する。
バルナ=ヴァルナ (神) - Wikipedia ですね。インドの最高神であるヴァルナは看板の記録の通りに海上の神、また蛇と関連があり、ナーガの王と呼ばれる側面もあるようです。各地の水天宮は「水天 =ヴァルナ」を祀ったものでしたが、現在に至っては水天宮の祭神は天之御中主神とされているところが多いようです。これはヴァルナ神の元々の神格が最高神、始源神であったことによるものとされています。
そんなヴァルナが当地でウミガメに乗ったまま見守っているらしいですわ。(普通はここで浦島太郎か珍彦の話をするのですが違うのですよ。ふふふ。)
で、もう一つ住吉の神のお話。住吉三神 - Wikipedia 当地はイザナギが禊を行なった「竺紫(チクシ)の日向の橘の小門の阿波岐原」なる伝承もあり、こちらの説明もそれに連なるヒントとして捉えることもできると考えています。
(扁額)
(お社)
そして二つめ。磯部神社と大塚神社。(こちらも二社です。)
二社神社の歴史
西暦200年、神功皇后が住吉の神のお告げにより、この地を通ってしらぎ攻略(朝鮮)して凱旋し、くまそ(九州南部)征服に向かい筑紫(九州)で応神天皇を無事に産んだ事にあやかり大塚神社が建てられる。
安産と平和の神である。
西暦500年頃、九州と交流のあったこの地に磯部神社が建てられる。住吉の第五、第六王子は磯部神社に合祀され、海の幸をもたらす神への祭祀が中心の神社である。此花咲くや姫ともゆかりが深く、桜、相撲、神馬(白馬)などで祭り、奉納する。
神功皇后が住吉の神のお告げにより… ということから水の神であるヴァルナの宮殿が存在した当地に立ち寄ったのでしょうか。さらに県南の海部でも凱旋パレードの様子が御神歌として残されていますから。たぶん寄ったのでしょう。(いや寄ったんだぞ。汗)
大塚神社と磯部神社はなんとなく後付け感が否めないのは気のせいかな?住吉神の第五、第六王子を祭祀している部分は着目かもしれませんね。もう情報がごった返して収集がつかなくなるのは必至。そそくさとawa-otokoが今回伝えたい内容に進みます。
で、ご鎮座の早い順から時系列で並べてルーツを想定すれば、水天宮(バルナの宮殿)→ 住吉社→ 大塚社→磯部社ってところでしょうか。
やはり伝承の発端としてバルナの存在が挙げられます。「バルナの宮殿は海の底の山、プシュパギリにあり、マラカというウミガメにのってこの地を見守っている。」この内容から気になったのが、当地に隣接した亀崎(かめさき)の地。亀だけに‼︎
くだんの神社群がある北の脇海岸:中林漁港から北上すると中林海岸、さらに淡島海岸:亀崎漁港があります。そこでこの地図写真をご覧くださいな。
北の脇、中林、淡島の海岸写真
同じようにフルードMAPの写真をみると、、、
淡島海岸 亀崎漁港の南のこんもりした岬。昔は亀の姿に見えたのかもしれない亀崎。いや、亀崎(かめさき)は、神の岬(かみさき)が訛化したものだったかもしれない。また語呂合わせか‼︎ で、紀元前元前の水位であれば亀崎の先端は海の底。どうやら亀崎の地が伝説のプシュパギリであり、マカラという海亀なのではないだろうか。この亀崎の地にバルナの宮殿が存在した…(かもしれない。)古代神の旧蹟が発見されるかもね。
バルナとは、アメノミナカヌシか、イザナギか、住吉神か、はたまた別の神かは誰も知ることがないことですがそこを突き詰める材料が出てくれればゴールは近いですがね。
はい。久しぶりにawa-otokoの妄想を爆発させてしまいました。看板の伝承だけで。ははは。ご愛嬌。このつづきはあるかもしれないし、ないかもしれない。久しぶりに書いてみたかっただけなのかも。
おまけ
当地は伊弉冊神が禊をした地という伝承を前述しましたが、北の脇海岸の南にはあこめ海岸が隣接します。(まぁ、 "あこめ" については言及を避けますわ。)
あこめ海岸に鎮座する竜宮神社
神社に行くまでの道がめっちゃ狭いぞ‼︎
ここもねぇ、とっても気になる場所なんですよ。なんかすんごい雰囲気なんですよ。やばいわ。見ためはごろた石の普通の海岸なんですけどね。竜宮神社の由来、誰か調べてよ。