神の島(善入寺島 浮島八幡宮跡)

昔は「天日鷲(アメノヒワシ)命」が坐す神の島、「粟嶋」と呼ばれていた聖地であります。


その「粟嶋」、大正四年に吉野川の第一期改修によって遊水池として全島買収され、島の名前も「善入寺島」と名付けられたのでした。

(浮島八幡宮)

(改修の際に爆破した石を取り除く作業)
はい。気になったら即行動。
さっそく現地に行って参りました。

(写真中央やや下の川中島が善入寺島)
地図を見ても判りませんが、跡地はあからさまに禁足地(な感じ)にされて、なかなか踏み込め難い雰囲気であります。

(結界を示していた鳥居は破壊されておりました)
浮島宮の跡地は暴風対策の竹林で囲まれていますが、いたるところに鉄柵とミニ鳥居を設置、もちろん普通自動車では入れません。
島に渡るのも吉野川氾濫の際には水中に隠れてしまう潜水橋を渡らないといけません。
(浮島八幡宮跡地: 推定)

(ピン位置が浮島八幡宮跡と推定する場所)
私は掲載したモノクロ写真から川に近い鎮座位置、ちょうど川がカーブする位置からピンの位置だと考えました。
ピンの位置の前の水溜り(池)が、モノクロ写真の採石跡地です。(過去写真も少ないので、上に掲載した写真と同じ。場所もひじょーに判り難くてさーせん… )
まー、そんなこんなで「浮島八幡宮」をはじめ善入寺島に鎮座していた神社は現在は川島城の足下にある川島神社で合祀されております。

(川島城)

(川島神社)
阿波国の語源となったとも云われている「粟嶋(善入寺島)」。
二度と同じ過ちを「川島神社」では起こさないようにして欲しいですね…