山津波(木屋平村 剣山龍光寺)
斜面が崩壊することによって河川が堰き止められて湖ができることにより発生し、水がたまり続けて限界を超えると堰が耐えられなくなり、堰き止められた水や土砂が一気に下流を襲う。
流れてきたものが土砂の割合が多ければ山津波(土石流)、水分の割合が多ければ鉄砲水と区別される。
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私の考えるところでは本来は剣山に鎮座していた御神体が麓におろされ、近世に本来の形態に戻されただけだと思います。
谷口の剣山龍光寺の本尊は阿弥陀如来、富士之池本坊は剱大権現。
何の理由もなく、ただこの地を訪ねたとは考えられません。目的は剣山の遺跡の確認と御神体の保護でしょう。そのために剣山龍光寺と富士乃池本坊も造られたのでしょうね。
剣山修験の「表参道」と呼ばれる木屋平村の「富士之池本坊」の霊場と行場、穴吹川本流と富士ノ池谷の合流点付近に位置する修験霊場には、過去に「垢離掻川」、「行者」、「倶利伽羅不動」・「瀬戸不動」が存在していていたのですが、1976年の山腹崩壊の大災害により、これらの霊場景観は破壊されて不動尊像1体が残るのみであります。
次回も木屋平編、続きます。