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awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

「ゑいらのみこ」と「伊比良咩」

三好郡 神の坐す場所 明神、大明神、権現、大権現

 

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「三代實錄」貞觀十四年十一月ニ十九日の條、阿波國六位伊比良咩の神に從五位下を授く」とあるのはゑいら祖母(みこ)の宮(やしろ)なるべしといへり。
はい。過去に掲載した「伊比良咩」は「ゑいらみこ」らしいです。
 
阿波の秘境と云われる祖谷の開拓者、「ゑいらのみこ」。
 
以前からちょっと気になってました。
 
大昔、祖谷を開きしは恵伊羅御子と小野姥である。
恵伊羅御子は剣山に登り、山頂大岩へ山神を祀った。
それから谷伝いに現在の名頃より菅生へ出て、祖谷川を川下へ開いたという。
小野姥は祖谷川を川下より川上へ向い上り、今の西祖谷善徳の栗寄まできたとき、川上より木の木っ端が流れてきてのを見て、姥は川を登るを急いだとという。川の瀬に栗の実の流れて集まるを見て「ここは栗の寄せか」と申されたので、現在の栗り寄せの地名となった。
それから、祖谷川の川上に少し平らなる地を見て「これは小島か」と言ったのが現在の小島(おしま)の地である。
それより祖谷川を川上にのぼった時、深山の中に少しく樹の若いところがあり、この地名を若林と名づけた。
現在の若林は祖谷の開祖の土地という。この若林にある大柳は小野姥の杖であったという。現在の柳は二代目である。
そして恵伊羅御子と小野姥とがこの若林の地で落ち合ったといわれる。
これから恵伊羅御子は祖谷川を下り、各所に人を分け、天地陰陽を形り、東西に分ち、東十二名に定め、月の中未知二十四気に象り、西二十四名に定め、現在の西祖谷閑定にある。字閑定の十二社は恵伊羅と小野姥とに付添ってきた十二人の家来の霊を祀ったものである。
この宮、もとは棟の長さ十二間の大宮であったという。
それを東西祖谷の総氏神として祀り、大昔は各字から初穂及宮殿再建費用を少しづつ拠出していたが、天保年間の祖谷一揆の後、この拠出を廃したという。
苧尻、苧本、苧又の地名は、この地で初めて小野姥が麻と苧をつくり始めたので、この地名が出来た。
今の若林に尾本の姓の多きは姥が苧を作り始めたからである。
その頃人間は川端で小屋を作って住居し、衣服はたふと毛皮で作り、人が死ぬと家の軒下に穴を掘り木の皮で桶の如きものを作って死体を埋めた。その上に小石を取り掛けてその中央に川石を立てて墓標としたという。 
「昔、ゑいらのみこ、風雲に乗りて、祖谷山東西を踏み開きたまひしといひ傳へたり、「續日本紀」の巫覡十七人の配されたる伊豆、隠岐、土佐等遠国とあるもののうち、祖谷山は土佐國に近ければ、彼の巫覡等が来たりて怪しきわざししを、かく傳へしにあらざるか、ゑいらは、彼の巫覡が名なりしにもあらむ。」
この推考については或は事実に近いものと信じられると締められています。
 
やっぱり共通点を見出せないので、とりあえず「ゑいらみこ」の祠でも参拝しようと思って勇足で参拝しに行ったわけです。
 

しかし!!

 
ゑいらみこを祀る社は伝承とともに残されているのですが… 
 

現在は参拝することが叶いません…

 
それは知る人ぞ知る珍スポット、「お山公園」の洞窟を抜けないと祠には行けないのです。

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そのお山公園…
 

閉園してます…

 
かずら橋で現地の方から聞いたのですが、管理人のおばちゃんがお山公園の鍵を所有しており、ここ最近来ていないとのこと。(トホホ…)
 
ネットで調べてみると○○側からアタックしてお山公園に○○したツワモノもいらっしゃるようですが、写真でわかるように積雪で行けませんでした。
 
とりあえずネット上で拾った「ゑいらみこ」のお墓を掲載しておきます。
 
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ずーっと「ゑいらみこ」関連の内容ばかりだったので「伊比良咩」のことは忘れられているかもしれませんが

「伊比良咩」とは「阿比良比売命(あひらひめのみこと)」。

神武天皇の妃神であられます。(昔はアとイは同意語)
 
葬場の距離も離れていて、二柱の共通点も見当たらないのですが、なぜ「伊比良咩」と「ゑいらみこ」なんですかね。
知ってる方がいらしたら教えてください。(笑)
 
というわけで、これが自分的には面白いネタだったので今回のテーマに挙げました。
 
まぁ、いつも謎の確信に迫らない内容なので特にゆるかった今回も許してください。
それでは。σ(^_^;)