awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

霊験あらたかなる徹玄法師のお墓

どうも。あっという間にお盆も過ぎ去ってしまいました。阿波踊りは参加しましたか?ご先祖様のお墓参りはきちんと済ませましたか? ということで、今回はお墓参り繋がりから神山町上分に伝わる霊験あらたかな偉いお坊さんのお墓を紹介したいと思います。

些か強引な展開からですが進めます。(笑)

名西郡神山町上分赤木の国道439号線沿いにとてもとても気になる看板があります。(以前からめちゃめちゃ気になってました。)

f:id:awa-otoko:20170816170855j:image(➡︎徹玄法師 参道の看板ね。)
その場所は樹が覆い茂って薄暗く、道幅も狭くなる場所なので自動車で通ると見落としがちな看板だと思います。その看板からすぐ上に登って周辺に目を凝らせば部分的に石畳を敷いた参道らしき山道が確認できます。

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その参道をトコトコと歩き300㍍程登った場所に徹玄法師御夫妻の墓があります。

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徹玄法師は高根山 悲願寺の住職を務め、地元の門屋の高音寺(今は無い: 門屋公会堂跡)という庵でも住職を務めたそうです。(高音寺:こうね寺とも読めますね。高根山(こうねやま)悲願寺で住職を従事していたことと関係あるのでしょうか。。。)

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徹玄法師の生存中は慈悲深く、餅をついて貧乏人に与えたりして住民からはとても尊敬されていたと伝わります。また急に歯が痛み出した時などは徹玄法師にお願いすればすぐさまに痛みを止めてくれたり、さまざまな病や各部の痛みを癒す能力を備えていたとのことです。このように法力に秀でた法師でありながらその能力を人々の救済に惜しまなかった徳の高い御人だったと伝承されています。

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現在でも町内近在の人々は、子供のない人は子供を授けて下さるように、病気平癒等色々な願いを込めて徹玄法師の墓に参拝する人が絶えないようです。法師が生前とても好きだったお酒が沢山墓前に供えられているのがその証拠ですね。

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毎年十月十三日、在所の人が徹玄法師の墓までの道の整備にあたっているとのことです。

徹玄法師の伝承に興味ある方、癒しの法力の御利益に触れたい方はお参りに行かれてはいかがでしょうか。