awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

高良(甲羅)峯に行ってきた☆(以の山編 上鮎喰 高良峯)


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武内宿禰、阿波では高良明神(こうらみょうじん)と呼ばれます。この人の葬陵が以乃山(眉山)の西にある高良峯(こうらみね)にあったがゆえの呼び名であります。

武内宿禰の古陵(と伝わる場所)は眉山カントリー内の八人塚古墳の峯続きにある四世紀に造営されたと考えられる積石塚。
この高良の積石塚は大戦中に陸軍用地の管理下におかれていたようで、当時は戦勝祈願のために積石塚に小さな宮を建立して賑わいをみせていましたが、敗戦以来参拝する者が途絶えて荒廃しているそうです。

以前から高良峯の積石塚と祠の存在は知っていましたが、確認していないということで高良峯へ。(溶造皇神社を探しに行ったついでです。)

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高良峯の登山口は豊崎八幡宮
豊崎八幡宮境内には三つの神社(左側:八幡神社、中央:神明神社、右側:天満神社)が鎮座していますが、そのうちの左側 八幡神社の脇から通る古道を使用します。(豊崎八幡宮入口の鳥居左側から通る道でも可能)

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10分ほど歩けば普段の眉山の風景とは掛け離れた険しい渕にでますが、渕の傍ら(左側)に古道が続くので迷わずそのまま進みます。

傾斜がだんだんきつくなりますが、あらためて足元を確認してみれば古い(と思う)石積の階段跡が続きます。

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かなり急勾配で長いです。
石段が途絶える場所が中腹地点。鉄塔付近ですね。(T路を左に行けば鉄塔、右に行けば稜線従い高良峯付近へ)

と、まぁ怪しい石積みがあって雰囲気はあるものの、中腹には何も建造物はございません。
そのまま右側の稜線に従って急勾配を登りますと眉山最高地点に続く林道に出てしまいます。

あれ?何もないまま上に来てしまった…

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この写真が存在するように高良峯には社が残されており、位置的には八人塚古墳の峯続きとありますので、最高地点から地蔵院経由の林道を歩けば見つけられるのかも知れません。(過去にも付近の探索を試みましたがどう歩いても豊崎八幡宮に戻ってしまうんです)

今回は以の山を登ったり降ったりで体力的にギブアップ。
という訳で、以の山編 高良峯探索 祠、積石塚確認はペンディングです…

なんか、お題で期待して読んでくれた方には申し訳ないですが、梅雨明けしてカラッとしたら地蔵院経由を歩いて探してみようと思っています。