ハニヤマ様(波尓移麻比袮神社)
また、「日本書紀」神代紀には、イザナミが火神カグツチを生んだ後、土神 埴山姫と水神ミツハノメを生み、迦具土が埴山姫と結婚して和之産巣日神を生み、その和之産巣日神の頭の上から蚕と桑、臍から五穀が生じたとあります。
神話では農業に必須な土神(埴山姫)から五穀が生まれたと伝わり、五穀の誕生とあわせてこの信仰の発祥地であることが確認できます。
埴山姫の「ハニ」とは黄赤色の粘土を意味し、古代には須恵器や瓦の原料とされ、衣に擦り付けて模様をつけたり、丹摺りにも用いられていました。
このことから埴山姫は陶器の祖神と伝わり、神に捧げる酒や、御饌(みけ)を盛る土器の甕(みか)や深皿の器など祭祀に用いる特別な器を製作した民に崇敬されて現在に至るようです。
(美馬 式内比定社 伊射奈美神社:埴山姫の母 伊射奈美命を祀る)
神話伝承に基づいた地理条件に一致している配置になります。