
天の原
ふりさみければ
春日なる
三かさの山に
出でし月かも…
【解釈】
大空を仰いでみると、今しも月が美しく昇っている。
あの月は、故郷の春日にある三かさ山に昇っていた月と同じ月なのだろうか。
阿部仲麻呂が故郷の山々を思い浮かべながら詠みあげたこの歌は、大正初期までは入田町を詠んだ歌であると地元の小学校では教えられていたそうです。
「春日」と「笠木」の地名に挟まれた平地が「天の原」。

その「天の原」の奥には
「笠置山」、「方子山」、「西龍王山」が重なり合っています。
これが本当の「三かさ山」。


(西龍王山 建治寺)
