awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

八岐大蛇は阿波の八郎(那賀川)

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那賀川は昔から「の国」の「長川」と呼ばれております。
 

なぜ「長(ナガ)」と呼ばれたのか…

一説には太古の昔、「ナーガ伝承」発祥の地であるインドから民族(ナーガ族)が移動し、当地(長の国)に文化をもたらした事が発端であると云われています。
 
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「ナーガ」とは蛇神、または龍神。ナーガ - Wikipedia
 
その「長の国」を代表する「長川(那賀川)」は豊かな恵みの一方、いったん豪雨があると氾濫し、過去に幾度となく流域の人々を苦しめてきました。このことは、「黒滝寺と大龍」の伝説として語り継がれています。
 
その伝説とは…
昔、長川(那賀川)の上流にある竜王山という山に、大きな「暴れ龍」が住んでいて、麓の村人たちを苦しめていました。それを聞きつけて弘法大使が駆けつけ、悪魔退散の祈願をし、暴れ龍を竜王山から1,200m下の竜王渕に封じこめました。そこで、今後の村の平和を願って黒滝寺という寺が建てられたということです。
 
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この話の「暴れ龍」とは、那賀川の氾濫、洪水を象徴するものと考えられます。

空海が関係する三つの寺(太龍寺、焼山寺、大滝寺) - awa-otoko’s blog

 

このことから那賀川は八岐大蛇にも当てはめる事ができるのではないでしょうか。
 
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(八岐大蛇)
 
相生町付近から見る那賀川は岩肌を大きく蛇行し流れており、その姿はまさに龍。
 
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(おとなしい部分の那賀川写真 笑)
 
太古の昔、那賀川に八つの大氾濫地域があったとすれば… 
 
その一つ(匹)が黒滝寺付近の龍。
伝承から考えるとあと七つ(匹)あるはずですが、那賀川流域の範囲はかなり広く絞り込みができません。(空海の足取りや、伝承、民話から根気よく調べれば有力な情報を得られるかもしれません)
 
この内容を知ってか知らずか、昭和62年「阿波の八郎」という那賀川の愛称が流域住民から誕生しました。
 
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素戔鳴命が八岐大蛇を退治する…
 
即ち素戔鳴命が長川(那賀川)の八つの大氾濫ポイントの治水に成功したことを、その子孫達は太古からDNAに組み込み、今に受け継いでいるのかもしれませんね。