awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

古代天皇家と海人族の婚姻

阿波国内の神社を巡ってますと祭神、由緒の調査でいろいろと繋がりが見えてくるもの。
その一つは…
 

天皇家と海人族との婚姻

 
今回は当ブログで過去に書いた内容より(関連がある社)を紹介しましょう。
 
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宇母理比古神社(うもりひこじんじゃ)
徳島県徳島市八多町に鎮座する神社。

江戸時代には宇母理大明神と称し、森時大明神とも呼ばれ、現在の祭神は鵜鷲守神 (うもりのかみ)。

また勝浦郡志」では「鵜草葺不合命(うがやふきあえず)」と推定されています。
 
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創祀年代は不詳で「宇母理比古祠、延喜式、亦小祠と為す」とあり、延喜式内社である「宇母理比古神社」に比定されています。
 
さらに「勝浦郡志」によると、近くを流れる八多川の氾濫により社殿や古文書等ことごとく失われ、わずか1町ほど離れた速雨神社とともに水難に遭ったとされています。
 
また、宇母理比古神社に含まれる「うもり」とは「海守」の義なり。とあり、即ち海神を祭る神という考えもあるそうです。
 
まず、祭神に推定される「鵜草葺不合命」。
正式名称は「天津日子波限建鵜草葺不合命(あまつひこなみさたけうがやふきあえず)」。
 
海神・綿津見神(海神)の娘である「豊玉姫」と天つ神(古代天皇家)の系譜である「火遠理命(=山幸彦)」から生まれた御子であります。
 
父からは山、母からは海の力を授かった「鵜草葺不合命」ですが現在でも「鵜草葺不合命」の事績の記述はほとんど見つかっていません。
 
今後の調査に期待ですね。(資料が少ないのでこれ以上の踏み込みはやめておきます… 苦笑)
 
 
いまいち盛り上がりに欠けますが、続いてもう一社。(笑)
 
 
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阿波国 那賀郡に鎮座する国内唯一社である「建比賣(たけひめ)神社」。
通称、古鳥神社(こがらすじんじゃ)。
地元の伝承や古文書では「古鳥大明神」、「古鳥っさん」と呼び伝えられています。
 
鎮座地の那賀郡は古代海人族の本拠地であった場所で、建比賣神社の元鎮座地は長生町の三倉山山頂にあったとのこと。
 
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祭神は日本武尊(やまとたける)の妃、大吉備建比賣(おおきびたけひめ)
 
阿波国内ではこの夫婦を「東の白鳥、西の黒(古)烏」と伝承していますが、これは白い肌の日本武尊と褐色の肌であった大吉備建比賣を揶揄しているのでしょうか。
 
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こちらも古代天皇家の御子と海人族の娘との結婚となります。
 
これ以外にも事代主命の娘である五十鈴媛と綏靖天皇、五十鈴依姫と安寧天皇と同様の婚姻関係を続けていきます。
 
このような有力部族同士の婚姻からは二つの部族間で文化が融合しながらも、また各々で守られたりする訳ですが、それぞれの部族から「一柱の神に複数の呼び名が発生した」とはと考えられませんか。
 
天つ神からの名前と役職、海人族からの名前と役職。
 
例えば天皇家からは神倭伊波礼琵古命神武天皇)呼ばれた人物が、海人族からは天日鷲命と呼ばれたりとか… 
あくまで例ですけど…。
 
今日はここまで。
 
やっぱり突然思いついて書いたネタはグダグダですわ… 下調べが必要ですね。(反省)