総ての神を祀る中津峰 三十八社(天津神社)
徳島県在住の方は知らない人はいない中津峯山。
阿波の中で屈指の霊山と言っていいでしょう。

まずはwikiから。
中津峰山山頂(天津神社)と如意輪寺にまつられる総鎮守の三十八社大権現は九曜二十八宿の星々と地元の神の三十八の神々を合祀した神で、如意輪観音の本地とされる。(Wikipediaより)



それでは阿波に伝わる伝承では…
中津峰は天上•地下の神ニ柱、常世としての八方の神八柱、年量の神ニ四節の神ニ十四柱、及び鍛治の神より生ずる鏡神、兵器を司る主神のニ柱、更に酒造神の合計三十七神に加え、津ノ峯の幸魂、日峯の奇魂を持つ大己貴神を併せ持った大物主神を祭ることで三十八神を祭祀している。

里人はこの中津峰を全ての神を集めた神社であると伝え、この峰を「三十八仙山」と呼び、神社を「三十八社」と呼んでいるのです。


また「三十八社」は美しい波寄せるが故に「美波の神」であり、市杵島姫、多紀都姫、多紀理毗売、この三柱の神を祀る三つの社を統合した大きい社、即ち「三十八社」即ち「三十八」社をも投影して「大三輪の神」として転化し、「大御倭神」ともなり、総てを含む神なるが故に「大神」とのみ書いて「オオミワ」と読ませるとあります。


写真を観て下さい。
風防のために造られたと云われる石垣の素晴らしさ。
古代、この場所には「万能の神 大物主神」が居住していた…
大国主神は様々な女神と契りを結んだ神です。それは他の部族同士の同盟の証であり部族の拡大を図った形跡であると考えています。
ちょっとオマケ。
この神社と少なからず関係がありそうな国府町府中「大御和神社」も紹介いたします。




大国主命を祀る場所ってたくさんありますが、本物は一つですよね。
ちがいます。大国主命は役職名。
だから通説では矛盾が生じるのですね。