awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

散歩する倭大國魂神社の神體(倭大國魂神社)

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重清村字西宮名にあり、大己貴命少彦名命を合祀す、神體は劍を杖て立つ上代神人の木像なり、奉祀の年代詳ならず、今より凡□百二十余年前二宮建部祠官の時、一たび偷まれしことあり、讃岐観音寺の近傍なる一祠官の家に於て發見し、像背に刻せる大島郷倭大國魂神社の文字に據りて、之を同家に通じたるを以て、村民二百餘人出でて迎え歸りたることあり、後安政二年の頃再び紛失せしことあり、百方捜索すれども得ず、明治十二年の頃、神佛分離の令出るに當り、舊支配なる郡里村願勝寺に至り、攝末社五十餘社及び三頭神社の受繼をなすに際し、偶然同寺にて之を發見し、村民三百餘人に依りて迎へられ、更めて勧請せり、この像もと粉飾なかりしが、願勝寺に於て髹漆を施せりといふ、像丈八寸餘、本社今は微々たる小祠にて、格式村社に過ざるも、小笠原氏城主の時は十貫の神田を寄附せられし上古は、式内神社として境域大なりしなるべしと傳ふ。
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言わずもがな以前に書いた倭大國魂神社
往古は崇敬も厚く、度々御神体が盗難にあったみたいです。
 
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御神体が見つかる度に数百人単位でお迎えしたとあり、それならもう少し盗難の対策を講じればいいのではと思いますが、それは阿波ののんびりしたお国柄ということで。(笑)
 
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ちょこちょこ散歩に出られる大國魂神の御神体。
そして出先で漆なんかを塗って貰ってバージョンアップして帰るちゃっかりさ。
私もそんなお茶目な御神体を実際に見てみたいなぁと興味を持っています。
 
今回は簡単ですがここまで。
いろいろ(個人的に)面白い阿波ネタを見つけていますが最近は眠たくて×2 。(苦笑)

 

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