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awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

天香具山と畝火山、そして耳梨山(日の峯山、中津峰山、多家良町八多)

阿波の伝説 勝浦郡 阿波の神社巡り

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阿波では日の峯山と中津峰山を同日に訪れると悪いことが起きるという言い伝えがあります。
 
これは中津峰山頂の三十八社の天ヶ津姫神社が須佐之男命の娘であり、大国主命の妻の須勢理比賣命(すせりひめ)を祀り、日の峯山は火明命の子、天香命を祀っているから。
 

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もう少し詳しく説明すると、中津峰山を居城とした須勢理比賣命の氏族と天香具山(日の峯山)を支配していた天香命の氏族の対立があったからで、各々の神社で祭りを同時に行うと大喧嘩となり、昔から絶対に同日に神事や祭事を行いません。
 
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これを大きく捉えると、神代からの出雲海人族と天津(天孫)山上農耕民族の争いが尾を引いていると考えられ、畝火の中津峰山と天香具山(日の峯山)の間に挟まれた耳梨山(多家良町八多)の住人はどちらの味方もできずに、大変困っていたことと思います。
 
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梨山の住人とは…八多(はた)の氏族。
すなわち八咫烏(やたがらす)。
(のちに秦氏とも…)
その氏族の中でも有名なのが石凝姥命天津麻羅

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古事記では八咫の鏡は、天の金山の鉄(まがね)で、日本書紀では天香山(あまのかぐやま)の金(かね)で、古語拾遺、旧事紀では天香ぐ山の銅で製作した、とあります。
 
八咫の鏡は白銅鏡(ますみのかがみ)であると云われ、天香具山の「かぐ」とは朝鮮語を語源とした銅の古語であることから、八咫烏は異文化をもたらした渡来人集団であった可能性が高く、出雲と天孫の争いの狭間で活躍する機会を伺っていたのではないでしょうか。
 
 
神話に、香久山(女神)が新たに現れた畝傍山(男)に心移りをして、古い恋仲の耳梨の山(男)と言い争いをした伝承が残っています。
その神話と自分達(弟、大海人皇子と、妻、額田王/元大海人皇子の妻)の事を詠んだ中大兄皇子天智天皇)の歌で締めたいと思います。
 
原文:
高山波 雲根火雄男志等 
耳梨與 相諍競伎 神代従 如此尓有良之 
古昔母 然尓有許曽 虚蝉毛 嬬乎 相挌良思吉
 
現代訳:
香具山は畝傍山がいとしくて
耳成山と戦った
神代からそうだった
昔からそうだったのだから現代でも妻を奪い合うのですよ