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awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

黒岩大権現は「大山住大明神」(仏王山 大山寺)

板野郡上板町の大山に所在する大山寺。

知るひとぞ知る、大きな秘密が隠された寺です。(答えは題名に書いてしまっていますが… )

大山寺 (上板町) - Wikipedia

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まず、阿波の古代史を知るうえでほとんどの方が一回は目を通す(と思われる)「道は阿波より始まる」より ⚫︎大山住神 ⚫︎大山の記載を引用。

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⚫︎大山住神
伊佐奈岐、伊佐奈美二神の神生みで生まれた神々の中で、大山積神は古代史上重要な人物なのです。山の神大山住神と野の神 鹿屋野比売神と山野の神として述べられていますが、どうしてどうして、この大山住神が阿波の北岸、瀬戸内海を眼下にする阿讃山脈全域を支配し、瀬戸内を航行する海人族さえ支配する当時の大王。阿讃山脈の要地大山にいませし実力者。諸国に大山なる山あるも総て諸国名を上に付け「何々大山」と呼ばれるのに比べ、この山は太古より大山と呼ばれるのみ、鹿屋野比売は式内社として山頂付近大山寺の寺内にあったのを現在は山下の地へおろし祀られています。諸国大山祇神社は、この山頂で祀られていた大山住大明神の分かれ。
⚫︎大山
この大山はわが国仏法の発生の地ともいわれる所、今より千五百有余年前、わが国文献に仏教の話が出る豊国法師以前、この地に西範法師なる僧がいたのは、当寺国宝の経筒と石碑により明白、当時の山号を仏王山と名付けるももっともな聖地。

 

次に大山寺HPから由緒を引用。

大山寺は阿讃山脈東部の大山の中腹にあり、千四百五十余年前に開かれました阿波仏法最初の寺院です。後に、弘法大師阿波入国のみぎりに、密教道場に最適の場所として山号を仏王山とされ、印度の須弥山にちなんで大山寺と名づけられて、西方笹原にあった当山を現地に移転し、諸堂を整えられると共に、恩師恵果和尚より授かった千手観世音菩薩を奉安し、当山を拠点に四国霊場を開創されました。(中略)境内には、本堂・大師堂・緑の神王の他、三宝荒神王・山頂には行基菩薩や聖宝尊師が修行された、奥の院の波切不動尊・黒岩大権現堂があります。当寺出土の経筒は大治元年(一一二六)の文字が刻まれており重要文化財指定、境内の老桜・大楓・大杉・枝垂銀杏は町の天然記念物に、周囲一帯は阿波一二勝の一つに選ばれています。

当然ながら現在の歴史に合った差し障りのない内容となっています。

というわけで「道は阿波より始まる」の内容を信じるならば、現在山頂付近に祀られている「波切不動尊」「黒岩大権現」が、もともとは「大山住大明神」であった!となりますね。

 

はい。もちろん行ってきました。

大山寺の本堂から左、本堂裏に回り込む道を30分ほど登りますと「黒岩大権現」の石灯籠と石段が見えてきます。

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急な石段を登りますと山の斜面にこじんまりとした社が確認できます。それが「黒岩大権現」です。

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左脇には役行者像が祀られており、行場の雰囲気も漂います。(実際に行場への道標がある。場所は未確認)

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「黒岩大権現」からさらに山の斜面を這い登り、10分ほど進むと電波塔がある山頂に到達します。 残念ながら展望は悪く、麓は見渡せません。

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最近気付いたんのですが、大山は日が暮れると真っ赤な常夜灯をつけて山頂の位置を示していますね。

大麻山の常夜灯は白色。高越山は青色。そして大山は赤色。重要な山に色違いの常夜灯、何か意図的に感じるのは私だけではないはず…

話が逸れました。

大山祇神」を祭神とする神社有名なのが「伊予 大山祗神社」。

当然、この板野郡上板町 大山からスタートしてしているんでしょう。

何かの閃きがあるかと山頂まで行きましたが、なにぶん太古の昔の話。 証拠になるものは残っていないようでした。

気になったのは山頂付近には小規模の古墳が点在しているように見えたこと。石室の石積みに見えるものもちらほらありました。掘ってみたら何かは出てくるでしょう。 経筒も出土しているわけですから。

というわけで 日本仏教発祥の地、大山祇神を祀る総本山 大山寺よりお送りしました。