三日月と女(大宜都比売命の神裔)

三日月家は大宜都比売命の神裔にして其先國造を勤む暦應四年國造宗成の代に至り一宮城主長門守成助の元祖 小笠原宮内大輔長宗の為に祭官新録の地を掠奪せられ祖神に奉仕することは能はずして退轉し相傳の職祿を失ひ上山地頭と爲るり粟飯原家系圖に曰く大宜都比売命に粟飯を炊き神供と爲せしより粟飯原の氏を冐せりと、其三…