瓶(かめ)大明神(瓶浦神社)

往昔鳴門の海より大亀の脊に載せ来りと云赤色の水瓶さかさまに打覆ひたる中に龍神垂跡し給ふなり、此の瓶に汚穢不浄の輩来り触れ或は不敬をいたせば忽風雨することよく人の知るところなり、伝へ云、むかし旱魃の時近村の農民とも雨乞にとて来て此のお瓶を擲て不敬をなす、其の中に三太夫とて剛毅者力に任せて瓶を打破りけ…