awa-otoko’s blog

阿波の神秘的、不思議、面白い場所を記紀や地域伝承と絡めて紹介します

古墳、板碑

忘れられた田口大明神

国府町桜間八幡神社境内にある高さ六尺ほどの五輪塔(凝灰石製)は 桜間城主 田口氏の墓と云われています。 桜間城主であった桜間介能遠は阿波国名西郡桜間を拠点とした豪族。 阿波の政治や経済を執り行なう在庁官人の筆頭でありました。 この神社は明治初め…

日本武尊の本陵(白鳥神社)

石井町大字白鳥にあり日本武尊を祭る、三代寛録に貞観三年三月六日庚辰授従五位下、元慶七年十二月二日甲午授従五位上とあり、三好氏地二十貫を献じ區域七段余、本殿中殿前殿楼門等宏荘を極む、今鳥坂の北に宮田と呼べる地あり、蓋し其祭田なるべし古来葬埋…

蜂須賀が動かした神々

大日本地名辭書に云、延喜式名方郡天石門別豊玉比売神社は今佐那河内村の天岩門別神社是なり(阿波名勝案内より)冒頭からすごいことを引用してさそまいました…(笑)大日本地名辞書では式内社 天石門別豊玉比売神社は天岩戸別神社であると断言しています。…

眉山に神武天皇像がある理由

今回はさらっとダイジェスト的に流しますw モノクロ写真は明治時代の神武天皇像 神武天皇の銅像は日本に2体、阿波徳島と日向(宮崎県)のみしかなく、非常にめずらしいものだそうです。 日清戦争の記念として明治30年に建立され、銅像は高さ約6mほどありま…

大きな港の壹與を祀る神社(宅宮神社)

宅宮神社(えのみやじんじゃ) 徳島市上八万町上中筋に鎮座し、創祀年代不詳となっています。 そして「延喜式神名帳」阿波国名方郡の「意富門麻比売神社(おおとまひめじんじゃ)」(式内社)に比定されています。 余談ですがこの「意富門麻比賣」の神社名の…

黒岩大権現は「大山住大明神」(仏王山 大山寺)

板野郡上板町の大山に所在する大山寺。 知るひとぞ知る、大きな秘密が隠された寺です。(答えは題名に書いてしまっていますが… ) 大山寺 (上板町) - Wikipedia まず、阿波の古代史を知るうえでほとんどの方が一回は目を通す(と思われる)「道は阿波より始…

古代の祭祀場 石堂ハン(石尾神社)

半平山平谷より杖立峠に登る山麓に石尾神社あり、土俗石堂ハンと稱す、社の兩側に一大岩の屏立するあり、東西四十間南北一町高さ十五間、此岩裂けて二ヶ處の洞穴あり、一を金鷄風穴と呼び穴の奥に金鷄を藏すと傳ふ、一は頰面風穴と稱し、いづれも土人により…

門屋の大泉となべ渕(神山町 大泉、小泉、二之宮神社)

昔、門屋のあたりはひどい干ばつにおそわれ、人々は飲み水にも不自由するほどであった。ある老婆が遠くの渕よりなべに水をいれて持って帰る途中、みすぼらしい格好の坊主が水を飲ませてくれという。その老婆は心優しい人だったので「どうぞ、どうぞ」となべ…

卑弥呼が眠る神社 (天石門別八倉比賣神社)

徳島市国府町矢野に鎮座祭神は大日孁神(別名 天照大神)今回は「天石門別八倉比賣神社」について。この神社については阿波古代史を研究するブロガーのみなさんが研究内容を自らのブログに投稿しております。私は可能な限り被らない内容を提供しようと考えて…

奇稲田姫の殯宮 名田河の板碑群

名西郡神山町 名田河(なだごう)と呼ばれる場所に板碑群があるのをご存知でしょうか。(「板碑」とは現在の「卒塔婆」と考えてください。お墓です) その場所は「奇稲田姫(クシナダヒメ)の殯宮(もがりのみや)」という伝承があるのです。 「奇稲田姫」と…